東京地歴探訪

東京近辺の旧町名を紹介します

(18)【練馬区】北田中町

東京都練馬区田中町(キタタナカマチ)

【消滅年】1971年

【変遷】

【地名の由来】田中新田

【現在の町名】三原台

【雑記】

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今では宅地の多い三原台ですが、50年前の北田中時代には畑の多い地帯だったそうです。しかも周りの町と比べたら小さく、今の三原台3丁目を抜いた三原台の範囲に相当します。そんな中でも「北田中町」時代の表札を何とか見つけられました!3回現地調査してやっとあった!!ネットで見た表札とは別の表札っぽいのでもう一軒北田中町あるのかな。

北田中の由来は先程の田中新田です。田中村の本村が「南田中町」、新田が「北田中町」となって誕生しました。新田なので南北の田中は離れていて、鴨下新道(もしくは田中新道)と呼ばれた道路が大正時代からのメインルートでした。南田中5丁目には今も鴨下新道の新道開設記念碑があります(むかしは記念碑のあるお宅は旧町名の表札を掲げた歴史ある大きなお宅だったのだが、今は記念碑以外無くなり、小さな新築がいくつか建った)。

三原台という現町名は練馬区によれば住民投票で決定とのこと。由来は同区によれば「三方がなだらかな台地になっているから」らしい。よくわからん。

現在、北田中と名乗るバス停さえも無く、忘れられた町名と化しています。練馬区は住居表示実施で完全消滅した町名は、「北田中町」「北大泉町」「江古田町」「仲町」「南町」程度で、それもあってか旧町名保全活動みたいな類は聞いたことがありません。

 

発見日 2021/1/27